師走を迎えました。
早いものでカレンダーも最後の一枚となりました。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
日増しに寒さが加わり、待ちゆく人にコート姿を見かけるようになりました。
少し早いですが、皆さんのこの一年はどんな年でしたか。
師走に入ると多くの茶席に“無事”の語が掛かります。
この一年間、災難にも遭遇することなく、無事安泰に暮らせた事に感謝し、
師走という忙しい年の瀬であっても、決して足元を乱すことなく、無事に正月を
迎えられるようにと祈る気持ちで重用されます。
無事には
・普段とかわらないこと
・作為を用いず自然に任せること
など、いろいろな解釈があります。
とても、意味深い言葉です。
特別な何かが必要なのではなく、いつもと変わらない毎日、
その無事の積み重ねが大切なのだと思います。
私の茶道の師匠の12月の御軸も“無事”が掛かります。
毎年、眺めて、最近やっと“無事”の尊さが少しづつわかり始めました。
歳を重ねた証拠でしょうか。
無事でありますように。
2012.12.02 はが ゆうこ